本格エンターテイメント時代小説作家:一志晶綱
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本格エンターテイメント時代小説作家:一志晶綱
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明智光秀を使嗾して本能寺へ向かわせたのは誰か? 光秀の先兵・本庄惣右衛門が本能寺に着いたとき「寺門は簡単に開き、寺内に人の気配がなかった」という。・・・・それもそのはず、その時、信長はすでに殺されていた。 承禎の命により、父親ほどの年配の男を手下にあてがわれた佐助は善住坊の遺骨を持って、伊賀音羽の里に発った。同行する左平次にとっても、伊賀は懐かしの故郷でもある。二人が遺箱を携えて、信楽超えで伊賀の里の入ると、曼珠沙華の一群が道の辺に真っ赤に燃え立っていた。信長暗殺の主役、六角承禎と甲賀・伊賀の随兵の策略を描いた本格エンターテイメント時代小説。

■「異聞本能寺:一志晶綱」(朝日新聞社)
〜〜〜〜 週間読書人 書評 菊池仁 氏 〜〜〜〜
この本格エンターテイメント時代小説は、戦国ものの定番ともいえる“本能寺の変”を扱ったものだが、新解釈に説得力がある。
信長にまつわる小説は数多くあるが、この本の主人公は京都守護職:佐々木六角丞禎。
信長との確執を繰り返しながら負け続けていった丞禎の最後の“賭”を描いている。
六角丞禎といえば信長を狙撃した暗殺者として有名な杉田暮住坊の雇い主である。
最後の“賭”と称したのは暮住坊の暗殺劇を中に挟み、“本能寺の変”をラストに置いているからである。
当然この筋立てでいけば焦点は“明智光秀を使嗾して本能寺へ向かわせたのは誰か?”ということになる。
さらに驚くべきことに本書では光秀が本能寺に着いたときには、信長はすでに殺されていたという解釈を示している。
光秀の動機や、信長がすでに殺されていたというネタは決してオリジナルではない。オリジナルではないが本書が“本能寺の変”を扱ったものとしては抜きん出た面白さとなっている。
それは物語の背後に宗教戦争と政教分離を図る信長の破壊思想を置いたからである。これが信長暗殺をたくらむ丞禎と、甲賀・伊賀の髄兵の内面をわかりやすいものにしている。
特に宗教を絡めることで丞禎の人間造形に奥行が加わっていることも見逃せない。
複雑なストーリーをまとめた作家の力量は新人離れしており、事実に忠実で重厚な本格エンターテイメント時代小説である。
一志晶綱
いちしあきつな

◆三重県一志郡一志町大字波瀬に生まれる。
◆同志社大学文学部文化学科国文学専攻卒業。

□作品
・異聞本能寺 (朝日新聞社より出版)
・〜歌と兵乱〜馬上の姫君
・承禎一念の心

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